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入社から6ヶ月 聴覚障害の私が今感じていることを書いてみました

入社して半年の感想

2020年4月に新卒で今の会社に入り働きはじめました。入社してから5ヶ月経ち、次第に仕事に慣れてきた頃です。

新型コロナウィルス感染症と時期が重なり、急遽テレワークが始まったり勤務時間がずれたりなど例年とは異なる状況が多くありましたが、流されながらも何とか乗り越えられたのではないかと思います。

そんな新型コロナウィルス感染症も少し落ち着いているように見える9月ですか、少しずつ余裕も出てきたのでここらで仕事を始めて5カ月間のことを少しまとめてみようかと思いました。

2年後3年後いつか自分が読み返した時当時のことを思い返し、前に進む力となってくれたら良いなあと思うところです。

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今の会社に入ってよかった?

5ヶ月たった今よかったと思います。

大学院卒業が私には4つの選択肢がありました。今働いている社会福祉法人の事務を中心とした道と、大企業の一般事務職、大学院でもう1年研究生として残る道、大学で障害学生支援を行う道の4つです。

もともと志していたのは4つ目の障害学生支援の道でした。

大学入学後に初めて情報保障を受け、自分も支援する立場として働きたいと思ったことがきっかけです。大学院では障害学生支援について聴覚障害学生支援を中心に学び研究をまとめました。

しかし大学院入学後2年生の頃、カウンセリングを受け始めたことを機に1つ目のもう1年研究生として残る道を考えはじめます。

詳しくは以下の記事に書きましたが、高校生の時に中途失聴になってからたまりたまってきた思いをやっと外に出すことができ、その結果生きている当事者感覚が薄いのではないかという仮説を得ました。

白猫大あくび【プロフィール】ある中途失聴者の物語 聞こえなくなった私が当事者研究に出会うまで

自分にとって非常に重要な出来事でしたが、惜しむらくは2年生の後期になっており修士論文が本格的に忙しくなっている時期だったことです。

これがもし1年生の頃でしたら研究テーマを変えたり2年から3年に在籍期間を変えたり休学したりなど何かとやりようがあったかもしれません。しかし、2年生の後期では研究データも集まり今から何かを変えていくのは非常に難しい段階でした。

このような状況の中で修士論文を書き終わった後、研究生と言う立場で中途失聴者の当事者研究をやってみようかなと考えたのです。

しかしここで問題になったのが金銭面でした。

大学に残るとなるともちろん金銭面で大きな負担がかかりますしバイトしていましたがそれだけで賄えるものではありません。それに以前から計画していたことならともかく、2年生の後期になっていきなりもう1年大学で研究したいとなっても見通しがまったく立っていないですし、両親とも納得できないでしょう。

また自分自身社会の中で働いてお金を稼ぎ自立して生活する経験がなかったため、こうした経験からわかることもあるのではないかと言う思いもありました。あるいは無意識のうちに社会に出たくないから、こんなことを言い出しているのではとも。

だいぶ悩みましたが、先生や両親、友人、カウンセラーさんとも話し今は社会に出てもっと視野を広げ働きながらカウンセリングも続けていきたいということになりました。

障害学生支援の仕事

障害学生支援の仕事は私が学部の頃から意識していました。

私自身大学の講義でパソコンテイクを受け、他の学生と同じように学ぶことができたのは情報保障があったからこそです。 これを仕事にするために専門的に学ぶことができる大学院へ行き、研究を行いました。

しかし結果として、今支援の仕事は行っていません。

大きな理由は非常勤であり自分の健康に不安があったこと、そしてカウンセリングを通し他者を支援する立場になることに大きな恐れをいただてしまったからでした。

大学における障害学生支援専門職は数が増えていますがほぼ非常勤になります。募集の際も障害学生や障害者への支援経験が条件となり、数年ごとに大学を渡り歩きながら経験を積んでいくことが今のスタンダートです。

このような状況の中で、私は大学院1年から2年にかけ指定難病であるシャルコーマリートゥース病の診断を受けました。

末梢神経疾患であり進行性の病気です。足先から徐々に動きにくさや感覚の鈍さが表れ、筋力と体力が落ち疲れやすくなっていきます。以前から転びやすさや歩きにくさは感じていましたが、高校生時代の引きこもりによる筋力不足が原因だと思考停止しておりまさか難病だとは思ってもいませんでした。

大学院の2年間で完全に走れなくなり、杖を使いはじめ、疲れやすく無理が効かないようになりました。身長は170センチあるのに体重は53キロ。足は細くなり足裏の筋肉が萎縮した結果土踏まずがすかすかで足裏がアーチ型に変形しました。

どんどん進行していく病状に将来歩けなくなるかもしれないと、不安ばかりが膨らんでいきます。元来考えすぎてしまう性格がここでもネガティブな方向に働いてしまったんだなと。

それに加え先輩から障害学生支援の仕事の忙しさや非常勤であることの難しさなども耳にしてました。こんな状態で仕事はできるのか、そして治療やリハビリ等はできるのか考えるようになったのが一つの理由です。

もう一つの理由はカウンセリングを通して自身が他者を支援する立場になることに恐れを抱いたためです。

カウンセリングを通し、私は高校生の時に失聴した経験が自身にもたらしたものをなんとなく言葉にできました。自分が何かをしたわけでもないのに失聴という理不尽な出来事に直面した結果、自分がどう生きても自分の人生は変わらないがんばる意味はないとすりこまれてしまったのではないかと思います。

高校生時代は本来様々な経験を通して自尊心やアイデンティティ、友人関係など自らの考える時期です。しかし、中途失聴という自分の努力や行動ではどうしようもできない出来事にがんばっても意味はないんだと、結果は変わらないんだとただただ内向きに自分を変えていってしまったのではないかなと。

そのせいなのか、今でも他者への関心が薄くなりがちな側面があることを自覚しています。

周りの反応は非常に気になるので気にしてはいますが、それがそのまま他者への関心に繋がるわけではありません。もちろん友人や家族などそうではない場合もありますが、支援するとなると多くの学生や関係者とつながりをもち困っていないか、問題はないかなど目を光らせ支援していくことが求められます。

私にそれができるかと考えた時、今でも内に向きがちな人への矢印が仕事だからと簡単に外向きに変えられるとは思えませんでした。

考えすぎだと言われるでしょう。

しかしがんばって変えられるとは到底思えないのです。マニュアルや文書から定型的に仕事をこなせる自信はありました。

それでもそれ以上ができる自信は心のうちを探してみても見つけられませんでした。

大企業と中小企業

障害学生支援の仕事は諦めた自分には、2つの道がありました。

大企業の事務職と社会福祉法人の事務職の道です。大企業の方は様々な仕事があり、これまで大学や大学院で学んできたこととかすかにつながりがあるかどうかという感じでした。

一方で社会福祉法人では聴覚障害やその他障害とも直接的な職務内容のつながりがありましたが、金銭面では条件がよくない感じです。

最終的な決め手はそれぞれの会社に入社したときに上司となる方と面談したことでした。

私はストレス耐性が非常に低いです。ストレスに強い人のキャパシティがバケツくらいだとするとコップ1杯でアウト。大学時代も定期的に家に引きこもってました。

そんな自分が働く上でまず考えなければいけないのは、メンタルをやられることなくまずは働き続けられること。スキルやキャリアアップ、取り組みたいことも重要ですが、メンタルがやられて働けなくなったらそれもままなりません。

それぞれと面談をした結果、働き続けられそうでやりたいことに近い社会福祉法人の方を選びました。金銭面での違いは最後まで気になったのが正直なところですが、日々興味のない仕事を続けていても結局続けられないなと。

さらに社会福祉法人で上司になった方は、昔手話通訳士として勤めておりやりとりはすべて手話でできたことも大きかったです。上司との距離感が近くスムーズにやりとりができる事ことは私にとって非常に重要なポイントでした。

また職場の方も簡単な手話ができる人が数人おり、やりとりがしやすいこともよかったです。

結局のところ、私はまた人とのつながりが薄くなってしまうのが怖かったのかもしれません。

大企業の方には聴覚障害のある先輩は1人もおらず手話ができる人もいませんでした。職務自体はやっていける自信はありましたが、同僚とのちょっとした雑談や昼休みの過ごし方、人間関係の面でどうにかできるとは思えなかったのです。

高校で聞こえなくなり将来を考えると悲観的なものばかりとなりました。

大学に入学し手話と出会い、再び自然に話ができるようになりました。

そして働くことになったとき、どん底から手に入れた手話を手放すことはできなかったのだと思います。

大企業と中小企業、福利厚生や給与の面でも大きな差があります。

しかし、それ以上に自然に話ができて息ができる環境は私にとって大事なものでした。

もちろん大企業の方だって入ってみたら違ったかもしれませんが、そこのとこはもう考えても仕方ないなと思います。

こうして私は社会福祉法人へ入社することにしました。

社会福祉法人入社後

現在入社して6ヶ月経ちました。

まずは法人全体について知ってもらいたいと、経理と労務、福利厚生、採用、広報、IT関係、補助金関連など広く浅くやっています。

改めて並べてみるとなんか多すぎる気がしますが、残業もほぼなくできている状態です。中小企業なので1人が抱える仕事が多くなりがちなのかなと。新卒なので一般的な会社と相対化できません。

ただ配属された部署は徐々になれ、今ではだいぶスムーズにやりとりができるようになりました。

同時期に入った方も手話ができ、隣の席なのでわからない時は手話で話をすることができています。

また20代が同じ部署に自分しかいないため、なんとなく雰囲気でIT関係の担当となり問題が起きたら自分に聞かれるのでそこからいろんなやりとりを行うきっかけができました。

さらに職務上で困ったことがあれば、すぐに上司に時間をとって相談したい旨を伝え、要旨と費用、効果の3つを簡単にまとめた資料を元に相談したのがよかったと思います。

それによって指への負担が少ないキーボードやマウス、パームレストの購入や、勤務時間の変更、テレワークの実施など法人全体の対応も踏まえて対応していくことができました。

課題としては、仕事を抱えすぎるとまず何から取り組めばいいかわからなくなってしまうことと、無理な場合は仕事を他の人に任せること。

タスク管理をTrelloで行っているので、こちらを毎朝しっかり確認し、遅れていることはあるか、他の人に任せた方が良いことはないか地道に確認し、連絡と相談を常に意識していきたいと思います。

6ヶ月たった今

新卒で入社して半年の感想を書いてみました。

人数が少ない分自然と任される仕事も多くなり、自然なやりとりを行いながら職務に当たることができています。

金銭面での不安はありますが、まずは今行っている職務をしっかりこなしやって行けたらなぁと。また半年後読み返してみたいと思います。

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