どうも、高校生の頃に聞こえなくなった中途失聴のはるくです。
この記事では、家族の間のコミュニケーションの基点となれる筆談ボードこと、ブギーボードを紹介します。
中途失聴になると、家族とのコミュニケーションがさびついた機械のようにぎこちなくなってしまいます。
私は聞こえない自分を認めたくない気持ちからか、なんとか聞きとって話をしようとしてもうまく聞きとれず、うちのめされることがありました。
私も家族もどうしたらよいのかさっぱりわからず、右往左往しながらやってきましたが、今では「筆談ボード」が家族のコミュニケーションの基点となって、家族の会話を支えてくれています。
「筆談ボード」が机の上に一つあることで、家族の会話は1つ2つとふえていきました。さびついた機械に油をさすように、「筆談ボード」が家族のコミュニケーションを手助けしてくれたらいいなと思います!
ブギーボードの詳細や、使い方を紹介します。
目次
自由自在になんでもかけるブギーボード
写真にあるのが、ブギーボードという筆談ボードです。
ボードとペンが付属していて、自由になんでも書くことができます。(爪で書くことも!)
黒地に白い文字で、書いた文字がとても見やすいです。
筆圧やスピードで太さが変わるので、一人ひとり個性ある文字に。紙に書くのと同じように書くことができます。
違うのは消し方!
消しゴムでゴシゴシする必要はありません。
真ん中のボタンを押すと…
一瞬で消すことができます!
これを、家の中の机の上に置きます。
ポイントは、家族の団欒の場所におくこと。
食事をしたり、話をしたり、家族がふだん集まるところに筆談ボードを置きます。2箇所あるなら、どちらにも置いてもよいかもしれません。
椅子に座っていても、手を伸ばせばすぐに手に取れる距離がおすすめです。
そして、話をするときはいつでも筆談ボードが使える状態にしておきます。
使ってもよいし、使わなくてもよいです。
そこにあることをお互いが知っていて、すぐに使えることが大切です。
机の上に筆談ボードがあることで、我が家のコミュニケーションは質的にも量的にも豊かになりました。当時はわからなかったんですが、今考えると1つの大きな要因だったなと思います。
筆談ボードがある環境があたりまえになることが大事!
ブギーボードを机に置くことで何がどう変わる?
聞きとれなかったときでも、ブギーボードを使って話を続けることができるように!
当時は聞きとろうとしても聞きとれないジレンマに、自分から筆談してほしいと伝えることができない状態でした。
「なんとかして聞きとりたい。でも聞きとれなかったらどうしよう。書いてもらった方がいいかな。いやでも、自分はまだ聞こえるし。」
頭の中がごちゃごちゃして、どうしたらよいのかわからず口を開くことができませんでした。
そんなとき筆談ボードが机の上に置いてあると、視線だけでブギーボードの存在を共有でき、お互い気を使いすぎず自然に筆談で話すことができました。
もちろん、はじめからできたわけではありません。
お互い筆談でのコミュニケーションに慣れていなかったし、筆談自体への抵抗感もありました。
けれども、会話をしたい、コミュニケーションしたい想いが少しずつ積み重なっていくのにあわせて、筆談も受けいれていけたのだと思います。
「話をする=ブギーボードと一緒に」
この方程式を、いつのまにか家族と共有できたのは、いつも机の上にブギーボードが置かれていたおかげでした。
ブギーボードのいろいろな使い方
筆談ボードの使い道は、会話だけではありません!
母と難聴の妹は、夜ご飯を食べながらブギーボードを使ってしりとりを笑
1週間以上続けてやることもあって、お互いなんとなくかっこいい単語を出そうと頭をひねっています。
しりとりしながら話をしたり、新しいコミュニケーションが生まれたり。
他にも絵や、絵しりとり、書き置きしたりなど、使い道はたくさん。
コミュニケーションの選択肢がぐっとふえます!
車で祖父母の家に向かうとき、ブギーボードを持ちこんで、ずーっと絵しりとりをやったりしてました笑
筆談ボードはどれがよい?
書けさえするならなんでも構いません。
100均で売っているものでもなんでもよいと思います。
裏紙などでもできないことはありませんが、補充しないといけないことや、必ずペンが必要になってしまい手軽にしずらいこと、書いたことがボタン一つで消せないことで会話っぽさが減ってしまうことなどから筆談ボードが使いやすいです。
「話をする=筆談ボード」のように、存在を意味づけしやすいこともあります。紙だと他のことにも使えるので、結局筆談に使わないなんてこともありました。
あくまで手段なのでこだわりすぎる必要はないですが、机の大きさが許すなら大きめのものの方が使いやすいです。
単純に大きいほうが一度にたくさん書けるので、伝えたいことをスペースにしばられずに書くことができます。
私の家で使っているのは、10.5インチ(21cm×15cm)の「ブギーボードBB-9」
Amazonで当時「筆談ボード」と検索したらはじめに出てきたからでしたが、今ではお気に入りです。
- 丈夫で軽く、4年たっても同じように使える
- 筆圧で太さが変わり、なめらかに書ける
- 爪やそこら辺にあるもので気軽に書きはじめられる
- 軽いので(220g)どこへでも持ち運びしやすい
- 画面が大きくて文字がたくさん書ける(10.5インチ)
- 電池交換可能。5万回書けるので長く使える
「ブギーボードBB-9」の他にも、電池交換ができず画面が小さくなった分(18cm×12cm)値段が抑えられた「ブギーボードBB-1GX」、電池交換ができ画面が一番でかい(28cm×21cm)「ブギーボードBB-11」など9種類のラインナップがあります。
筆談ボードをコミュニケーションの潤滑油に
コミュニケーションしたい思いがあっても、お互いが負荷を感じずやりとりできる手段でなければ、落ちついて話すことはできません。
私の場合、それはブギーボードを使った筆談でした。
すべての人にあてはまるわけではありませんが、なにか参考になったら幸いです。
今はたくさんの便利なツールが開発されています。
自分の状況や環境にあったツールを選んで、よりよい生活を送っていけたらよいなと思います!
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