中途失聴のはるくです!
聞こえなくなってから電話ができなくなりました。2020年の今、電話が必要な場面は少なくなっていますが、それでも電話がないと困るときはあります。
その中で、特に重要なのものが110番や119番などの緊急通報でしょう。
命に関わる状況ではとっさの判断が必要になります。そのためには日頃の準備が欠かせません。
そこで準備しておきたいのが「110番アプリ」です。警察庁が整備した公的なアプリなので安心して使えます。このアプリをダウンロードすると、
- チャットによる通報
- 国内どこからでもスマホのGPS(位置情報)を使い現在地の警察署へ通報
- 写真の撮影と送付
が可能になります。聴覚や言語、咀嚼障害など音声による通報が難しい人すべてが利用対象です。
これまでもメール110番やFAX110番がありましたが、スマホの普及が進み以前ほどメールやFAXは使われなくなっています。110番アプリはいつもスマホを使っている感覚で利用できるため、何か起きたときアプリを開きやすいはずです。
登録はかんたん! 他のアプリと同じようにApp StoreかGoogle Playからダウンロードし、氏名、電話番号、パスワードなどを登録するだけです。
10分もかかりません。まだダウンロードしていない人はいますぐダウンロードしちゃいましょう!
110番アプリ
警察庁無料posted withアプリーチ
登録方法と使い方を解説します。
目次
110番アプリの登録手順
110番アプリ
警察庁無料posted withアプリーチ
リンクからアプリをインストールします。
日本語、英語、中国語(簡体、繁体)、韓国語から選択できます。
また通報時の名前や年齢の確認を省くため、基本情報を入力します。通報すると自動的に入力した情報も一緒に送信されるため、正確な情報を入力しましょう!
本人確認のためSMS(ショートメッセージ)を受け取る必要があります。スマホの電話番号を入力しましょう。
通報するとき、ここで設定したパスワードを入力する必要があります。そのため、あまりに長かったり複雑なパスワードだといざ通報するとき思い出せないなんてこともありえます。
いつでも思い出せるパスワードにしましょう!
私はスマホのロックを解除する4桁の数字をパスワードにしました。これなら絶対忘れません。
基本情報を入力したら「認証コード送信」を押します。
メッセージアプリを確認して、送られてきた認証コード(4桁の数字)を入力すると登録完了です。
これで119番アプリを使えるようになりました。
110番アプリの練習をしておこう
110番アプリでは練習モードがあります。
実際に緊急通報が必要なときに慌てないよう一度は練習しておきましょう。
「練習モード」をクリックすると通報することなく、実際の画面と同じように練習できます。「接続」を押すと本当に110番へ通報されてしまうので注意してください。
ここから実際の通報画面です。位置情報を所得してよいか聞かれるので「はい」を押します。
許可することで、スマホの位置を元に警察が来ることができます。
続いて登録した「携帯電話番号」と「パスワード」を入力します。このときパスワードが思い出せないと再設定しなくてはなりません。すぐに思い出せる番号にしておきましょう。
携帯電話番号とパスワードを入力すると、「現在地」を入力する画面になります。
スマホの位置情報を元に「都道府県(現在地)」と「住所(現在地)」が入力されています。正しい現在地が表示されているか確認しましょう。
「目の前にあるお店・バス停などの目標物(任意)」があれば入力します。
「何がありましたか?(必須)」では、
- 事件
- 交通事故・交通関係
- 火事・災害・遭難等
- その他
を選択します。その下の発生時刻では、
- 5分以内
- 10分以内
- 15分以内
- 20分以内
- 30分以内
- 60分以内
- その他
を選択します。
そして下にある「通報する」ボタンを押します。
ここからは「何がありましたか?」の選択肢によって聞かれる内容が変わります。
「事件」の場合
- あなたと事案(事件・事故)の関係
- 被害者
- 関係者
- 目撃者
- その他
- けが人はいますか?
- いる
- いない
- こちらで救急車の手配が必要ですか?
- 呼んでほしい
- 119通報済み
- 不要
- 救急車が必要な人は何人ですか?
- 0人
- 1人
- 2人
- 3人
- 4人
- 5人
- 6人
- 7人
- 8人
- 9人
- 10人以上
- どうしましたか?(必須)
- 一方的な暴力・殺傷
- けんか/口論
- 家庭内暴力(DV)
- 強盗/ひったくり等
- ストーカー
- 痴漢・盗撮
- 泥棒/スリ/盗難
- その他
必ず回答しなくてはならないのは「どうしましたか?」のみですが、余裕があるなら他の設問も入力したほうが良いでしょう。
ここで「けんか/口論」を選択すると、
- 何人対何人ですか?(8択)
- 犯人は凶器を持っていますか?(8択)
- 当事者は今どうしていますか?(8択)
とさらに細かい状況を選択することになります。
ここまで答えた後ついにチャット画面が開き通信指令センターとチャットで対話したり、写真を送ったりする画面となりました。
ここまでの情報をチャットのみで一つ一つ入力するのは時間がかかってしまいます。チャット画面に行くまでに選択する項目がたくさんありますが、その分チャットはさらに絞って聞くことができるでしょう。周りの状況を読み取ってすばやく選択していくことが大事です。
たくさん選択項目があると事前に知っておけば焦ることはありません。
自身で一度触って確かめてみてください!
「事件」以外の「どうしましたか?」も載せておきます。「どうしましたか?」以外は共通です。書かれているそれぞれの選択肢の先にさらに先ほどの細かい選択があります。
「交通事故・交通関係」の場合
- どうしましたか?(必須)
- ひき逃げ/当て逃げ
- 交通事故
- 交通違反/あおり運転
- 駐車違反等
- 信号機の故障/落下物
- 電車事故等
- 航空機事故等
- その他
「火災・災害・遭難等」の場合
- どうしましたか?(必須)
- 火災
- 水没・浸水・冠水被害
- 生き埋め・閉じ込め
- 強風・雷による被害
- 停電/ガス漏れ
- 山の事故等
- 河川・海の水難事故等
- その他
「その他」の場合
- どうしましたか?(必須)
- 人が倒れている
- 不審者
- 騒音苦情
- 迷子保護
- 家出/行方不明/徘徊
- 未成年の飲酒/喫煙等
- 相談
- その他
今まで事件と交通事故のイメージしかなかったんですが、110番のバリエーションに圧倒されました笑
NET119も登録しよう
緊急通報は110番と119番があります。
119番はNET119の整備が全国で進められており、2020年時点で約3分の1の自治体で対応しています。今後全国で整備が進められていく予定です。
対応地域や登録方法を別記事で書いています。119番の準備も一緒にやってしまいましょう!
【NET119の登録方法と使い方】スマホとチャットでいつどこでも119番通報できる準備をしておこう
110番と119番、どちらも揃いいつでもどこでも緊急通報できるようにしておくことが大切です。
よく外で充電切れになってしまう人は、モバイルバッテリーを一つ持ち歩いておくことをおすすめします!
2年以上使ってますが、もうこれなしの生活は考えられないです。コンセントが一体になっているので、バッテリーを充電しながらスマホの充電もできます。
緊急事態はいつどこで起きるかわかりません。日頃準備できることは、思い立って時に準備してしまいましょう!