2021年の夏に、平針の運転免許試験場へ運転免許の更新に行ってきました。コロナため有効期間の延長ができたんですが、3ヶ月しか延長できずこれから冬にかけてウイルスの活性化するかもしれないということで平日に有給を取って行ってきました。
以前より手続きがすごくよくなっていたので、書いてみたいと思います。
目次
手続きがめちゃくちゃスムーズだった
平針運転試験場と言うと自分の記憶の中ではもうボロボロ建物で手続きにも時間がかかった記憶があったんですが、建物が新しくなり手続きもめちゃくちゃスムーズに終わりました(やっぱり平日がよい)。
手数料を払い視力検査の係の人に聴覚障害があることを申し出ると、そのまま別の部屋へ案内され人工内耳装用前後で音声に反応できるか確認。
続いて原付を使って運動機能のチェック。跨ったり足首の可動域をみたり片足で立ったり。そのまま視力検査して写真撮影から講習会へ。
どの段階でも「耳が聞こえません。何かあればこちらのマイクへ話していただくとスマホに文字で表示されます。」と伝えたらしっかり対応してくれました。また個人差はあれど身振り手振りでも示してくれとてもありがたかったです。
原付を使ったチェックの時にハンドルを握る仕草や、片足で原付をさせる仕草、写真撮影の時にしおりを出す仕草やマスクを外す仕草などそれぞれの職員が工夫してくれている感じがしました。また次の手続きを担当する職員へ情報共有してくれ、細かなところでのフォローがありがたかったです。
職員さんの中には、音声認識アプリに興味持ってくれた人もいたので、しっかり宣伝しておきました笑
手続きなどで音声認識を使うときは、スタンド型のマイクが使いやすくておすすめです。
こちらのマイクと組み合わせる時は、Androidの音声文字変換アプリを使っています。
音声文字変換 | 文字起こしアプリ | Android(使えるのはAndroidのスマホのみ)
講習は音声認識アプリで
講習は優良講習30分ほど(杖を使うようになってから怖くて運転してないのでゴールド免許)。前半ビデオで後半は講話でした。
ビデオはふりがなつきの日本語字幕と、手話通訳のワイプがついており、内容をしっかり把握できます。昔教習所では字幕がなくずっと教科書を読んでた覚えがありますが、少しずつ字幕や手話をつけることがあたりまえの感覚になってきていることを感じました。とてもうれしくありがたいです!
今回は内容をしっかり理解でき何をどのように気をつけたらいいのかわかりました。
そして、講話はMicrosoftのGroupTranscribeアプリで。なんと講師の話をほぼ完全にわかる認識結果を表示してくれ、できるかなとは期待していたけど思ってたけど実際に見てもう感動しちゃいました。
「Group Transcribe」をApp Storeで(2021年夏時点で使えるのはiPhoneのみ)
認識結果の一部を原文ママ以下コピペを引用します。(◯は個人情報等のためこちらで修正。文頭の時刻と英字(自身で設定した表示名)はエクスポートしたときについてくるものです)
14:00 M: 講習前ではございますけれどもね。先に連絡の方をさせて頂きます。こちらの講習会場入寮の◯回目、有料の◯回目と書いた引換証をお持ちの方の講習会場となります。
14:09 M: ええ従いまして、これ以外の引き換え証をお持ちの方は公衆会場違いますので、よろしくお願いいたします。
14:12 M: そしてもう1つ。
14:23 M: 警察の運転免許課という所からの連絡です。
14:40 M: 免許証の更新案内の連絡書をこちらにつきまして、皆様の元にも届いたと思いますけれども、こちらにつきましては、免許書に登録してやります。住所地宛名あてに届くようになっております。
14:42 M: 従いまして。
14:50 M: 次回更新までに引越をされる、あるいは名前が変わられるなどした場合は?
15:13 M: 速やかに管轄の警察署、あるいは当試験場というかによります。免許センターのほうへお問い合わせを宜しくお願いしたいとごめんなさいね。届け出を宜しくお願いしたいと思います。記載事項変更届けでというのをね出していただきたいと思います。こちら出してやりませんと更新のハガキ。届かないことがございます。
15:34 M: ええ、そうしますと、それによって更新を忘れてしまってええ、引いては免許証の有効期限が切れてしまった。そういった方、昨年、愛知県では14,020人お見えになりました。つまり、14,000人余りの方が免許証の有効期限が切れて無免許状態になってしまったということになっております。
15:58 M: ええ、こういったことがないようにですね。宜しくお願いしたいと思います。そして本日、優良講習ではございますけれども、こういった有効期限が切れますと、今までの無事故無違反の運転経歴については全くリセットされてしまいます。初めからということになってしまいますので、次回更新がまた初回更新になってしまったり、そういうことにもなりますので、ひとつよろしくお願いいたします。
16:10 M: そして本日の講習ですけれども、一応道路交通法で義務付けされた講習となっておりますので、講習時間始まりましたらですね。ええ?
16:17 M: 携帯電話スマートphoneの方の使用は差し控えていただきたいと思います。
16:29 M: よろしいですかね。ええ、従いまして、携帯電話につきましては電源を切って頂けますか?スマートphoneとはねええマナーモードにしていただきまして、音の出ない設定を宜しくお願いしたいと思います。
16:46 M: はい。それではね、時間外でございますけれども、広州のほうで早く始めて、早く終わりたいと思いますので、寝始めさせていただきます。改めまして、こんにちは。
17:02 M: わたくし本日講習担当いたします。愛知県交通安全協会の◯◯と申します。どうぞよろしくお願いいたします。ええ、それでは皆さまには早速ではございますけれども、今から交通安全のビデオの方を見ていただきたいと思います。こちら。
実際にどのように使ったかというと、まず講習前に講師の方へ講習中音声認識アプリを使って話を聞くためスマホを膝に置いておいてよいか確認しました。
講師は胸元にマイク(スマホと無線でつながってません)を着用しており、私は講師の立ち位置から1-2mくらいある一番前の席に座りました。講師の前には感染予防のため大きめのパーテーションが。
スマホはアプリを起動した状態で膝に置き、外部マイクは接続してません。
パーテーションもあるしきちんと認識してくれるかなとちょっと不安でしたが、上の認識結果にあるように内容をしっかりと理解できる結果となり、憂鬱な時間となるはずが充実した時間になりました!
改善してくれるとよいなってところ
座って書類が記入できる場所があるとありがたい
手数料払った後書類に名前などを記入する場所に座れるところがあるとありがたいです。見た限りでは見当たりませんでした。
私のように杖を使ってる人はもちろんのこと車椅子の人や落ち着いて記入してない人にも役立つと思います。
講習室に始めから音声認識セットがあるとよい
今回講習の手続きでは筆談をしてくれてたり音声認識を使ってくれてたり身振り手振りで示してくれたり、おかげでとてもスムーズに出来ました。しかし、講習の講話部分では特に情報保障は用意されていないようです。(パワーポイントの表示はあるので、どんな内容を話しているかはなんとなくわかると思います。)
私は音声認識アプリを使いしっかりと内容を理解することができましたか、細かな話を理解できない聴覚障害の方もたくさんいるはずです。
聴覚障害の人が手続きに来た時使えるよう無線マイクと音声認識アプリが入ったタブレットのセットを用意していただけると、せっかくのためになる講話をすべての人が理解して交通安全に寄与できると思います。
いろんな進化にびっくり
久々の免許更新でさっさと行って終わらせてくるかみたいな気持ちでしたか、いい意味で驚かされました。
運転免許試験場の職員の皆様の日々の業務改善はもちろん、いろんな人が地道に啓発や働きかけを続けていることがこうした一面として表れているのかなと思いました。私もできることをやっていきたいと思います!